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2023.05.21すべて
アスベストの危険性⑤
アスベストの危険性⑤
アスベスト含有建築物の解体工事
解体工事とは具体的にどのように行われているのでしょうか。アスベストレベル1の解体工事を例にとって見ていきましょう。
解体工事の前準備
解体工事の時には労働安全衛生法(石綿障害予防規則)、大気汚染防止法、建設リサイクル法などによって、アスベストの使用状況などに関する調査を事前に行うことが義務付けられています。
そのほか、法令にそって届け出や近隣への周知などをする必要があります。
「特定粉塵排出等作業届出書」「工事計画届出」「建築物解体等作業届」の提出
レベル1の解体工事の作業を行うには工事計画届出、特定粉塵排出等作業届出書、建築物解体等作業届を提出しなければなりません。
特定粉塵排出等作業届出書は都道府県知事へ提出し、工事計画届出は労働基準監督署長へ提出します。
それぞれ解体工事の作業の14日前までに提出しなければいけません。
労働基準監督署長へ建築物解体等作業届を解体工事の作業の開始までに提出します。 これらは全て解体工事の作業を行う施工業者が提出するものです。
看板の設置や足場の設置
近隣への周知をするために解体工事のお知らせとアスベスト石綿のばく露防止措置及び石綿粉じんの飛散防止措置の概要を記入した看板の掲示をします。
また、立入禁止や飲食喫煙の禁止や立入禁止やの掲示も必要です。
近隣への周知の看板の設置がおわれば足場の設置を行い、作業場は毎日きちんと清掃します。
解体工事の作業場所の密閉養生
石綿の飛散防止のために隔離養生の設置をおこないます。
PETシートと呼ばれるペットボトルと同じ材料で作られたシートを使用して養生をおこないます。
PETシートは丈夫で密閉性が高いので、安全に除去作業を行うことが可能です。
アスベストの除去作業
粉塵の飛散を防ぐ抑制剤の散布
粉塵の飛散を防ぐ抑制剤の散布をして、アスベストの周囲への飛散を抑えます。
人体や環境に影響のないケイ酸ナトリウム(水ガラス)を主成分とした薬剤を使用します。
アスベストの除去
アスベストを含有した建材の除去作業をします。作業する時は作業員は全面形防塵マスクなどの保護具をきちんと着用して作業を行います。
梱包作業
除去し終わったアスベストは飛散しないように注意し、圧縮梱包して、産業廃棄物として処理がされます。
器具の付着物の除去
除去の作業が完了したら、器具などに付着したアスベストが飛散しないように注意して、除去作業を行います。
作業員の保護具や作業衣など使い捨てが必要なものを除いて、処理を行います。
除去工事の後
清掃
作業場は毎日、清掃を行いますが、撤去作業の時にはアスベストが飛散しないよう注意して更に丁寧な清掃をします。
処分場への運搬と処分
アスベストの処分をするために廃棄物処理場へと搬入をします。廃棄物処理業者に委託する場合には、廃棄物処理法によって処理委託契約締結やマニフェスト管理が定められています。