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2023.08.25すべて

フロン機器の扱いやフロン機器に関する法律を解説①

フロン機器の扱いやフロン機器に関する法律を解説①

 

「フロンガス」「オゾン層破壊」環境破壊を論じる場面ではよく耳にするこれらの言葉は、解体工事の際にも実は大きく関連があるものなのです。

そもそもフロンとは何なのでしょうか。環境にどのような影響を与えるのでしょうか。
解体工事において、フロン機器はどのように扱えばいいのか。「フロン法」と呼ばれる法律についてとともに解説していきます。

フロンガスとはどんなもの?

冷蔵庫やエアコンなどの冷媒や溶剤として、20世紀中盤以降大量に使用されてきた化学物質の総称を「フロンガス」といいます。

もともとの冷媒にはアンモニアが多く使用されていましたが、それに替わるものとして開発されて、大変便利であるために一気に普及し、様々なところで利用されてきました。

フロンガスの排出による問題点

1970年代に入ると、フロンガスによるオゾン層破壊の可能性を科学者から警告されましたが、手軽で便利なフロンガスは手放されることはなく、その後もどんどん製造され、利用されてきました。

しかし1984年、ついに南極の上空で「オゾンホール」が発見されます。オゾン層がフロンガスによって破壊されたという痕跡です。

オゾン層とは、地球の成層圏においてオゾンが多く存在する部分のことを指します。太陽からの有害な紫外線を吸収するという働きをしているために、地球上の生き物すべての生命を守る存在といっても過言ではないものが「オゾン層」なのです。

このオゾン層が、フロンガスによって破壊され続けているという証拠の発見は、衝撃的なものでした。
世界的にフロンガスの製造を減少、禁止をしていこうという動きが活発になり、1987年にはフロンをいつまでにどれぐらいの量を減らすかという約束である「モントリオール議定書」が作られ、現在でも世界中の多数の国が参加しています。

フロンは、機器の使用中に少しずつ大気中に漏れ出してしまいますが、機器を捨てる際にもきちんと回収する必要があります。

そこで成立したのが「フロン法」なのです。