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2020.09.30すべて

中間処理場と内装解体!中間処理場とは一体どんなものか?

みなさんは、内装解体に関係する「中間処理場(ちゅうかんしょりじょう)」という場所をご存じでしょうか?

 

 建物の内装解体を行うと、産業廃棄物(解体ごみ)が発生します。

 

この産業廃棄物の処理に関係してくるのが中間処理場です。

 

では、中間処理場とは一体どんなもので、内装解体とは一体どんな関係があるのでしょうか。

 

 今回は 中間処理場と内装解体 中間処理場とは一体どんなものか についてわかりやすくご紹介します。

 

中間処理場とは一体どんなものか? 

 

みなさんは、中間処理場とは一体どんなものかご存じでしょうか?

 

内装解体に関係する 中間処理場を一言でいうと「内装解体で発生した産業廃棄物を、物理的・化学的な処理を行うことで、変化させる処理場」のことです。

 

中間処理場といわれている理由

 

中間処理場といわれている理由は、産業廃棄物処理の流れが関係しています。

 

産業廃棄物処理の流れを簡単にご紹介します。

 

①内装解体工事 → ➁収集運搬 → ➂中間処理場 → ④収集運搬 → ⑤最終処分場

 

➂中間処理場は、①内装解体工事と⑤最終処分場の中間にあることから、中間処理場といわれています。

 

中間処理場で行われる6つの処理方法とは?

 

中間処理場で処理が行われる理由は、リサイクル(再利用)・最終処分(埋め立て)のための「前処理」という目的のために行われています。

 

一般的に中間処理場では、次の6つの処理方法が行われています。

 

①選別

 

紙クズ・廃プラなど再利用ができる産業廃棄物を種類ごとに分別する処理方法です。これにより産業廃棄物のリサイクル化を進めています。

 

➁焼却

 

産業廃棄物を焼却(燃やしてしまう)する処理方法です。これにより産業廃棄物を減量することができます。

 

➂脱水

 

産業廃棄物の水分を脱水機などを使い、水分を飛ばす処理方法です。これにより産業廃棄物を減量することができます。

 

④破砕(はさい)

 

産業廃棄物を破砕機(細かく砕く機械)を使って、小さくする処理方法です。これにより産業廃棄物の容量を小さくすることができます。

 

⑤中和

 

廃酸・廃アルカリ液を、中性にするための処理方法です。これにより産業廃棄物の無効力化をしています。

 

⑥溶融(ようゆう)

 

産業廃棄物を、高温で加熱し、有機物を燃焼させ、無機物をスラグ化(黒い粒)する処理方法です。これにより産業廃棄物の容量を小さくすることができます。

 

中間処理場と内装解体の関係

 

一般的にテナント・オフィス・工場などの内装解体が行われると、大量の産業廃棄物(解体ごみ)が発生します。

 

ところで現在の日本の廃棄物行政は、リサイクル・減量化(軽くする)・減容化(小さくする)を目的としています。

 

そのため、できるだけ最終処分場に行く前に、リサイクル・減量化・減容化を実現するための処理工程が組まれています。

 

一般的な内装解体業者は、行政による処理許可を持っている中間処理場に委託することで、リサイクル・減量化・減容化に大きく貢献しています。