ブログ

2020.11.21すべて

剛床と内装解体?剛床とは一体どんなものか?

みなさんは、内装解体に関係する構造で「剛床(ごうしょう)」というものがあることはご存じでしょうか?

 

剛床とは、建物の床に関係する構造のことを指します。

 

では、剛床とは一体どんなもので、内装解体とは一体どんな関係があるのでしょうか。

 

今回は 剛床と内装解体 剛床とは一体どんなものか についてくわしくご紹介します。

 

剛床とは一体どんなものか?

 

みなさんは、剛床とは一体どんなものかご存じでしょうか?

 

内装解体に関係する剛床を一言でいうと「変形しない固い床」のことです。

 

簡単にいうと「ゆがみ」や「たやみ」や「へこみ」などがない床のことです。

 

また、剛床は「ごうしょう」のほかにも「ごうゆか」とも呼ばれます。

 

剛床工法とは何か?

 

一般的に床は、地震の影響を受けると歪んでしまいます。

 

地震の時にも、変形しない固い床を目指した工法が「剛床工法」です。

 

鉄筋コンクリート造の床は、変形することがないので、そのまま剛床工法になります。

 

剛床工法は、主に木造住宅で採用されています。

 

木造住宅の2つの工法とは?

 

一般的に木造住宅の床は「根太工法」と「剛床工法」の2つがあります。

 

①根太工法

 

根太工法とは、大引きの上に、等間隔で根太(ねだ)を配置して、12㎜の構造用合板を敷き、仕上げ材で仕上げる工法です。

 

➁剛床工法

 

剛床工法とは、大引きの上に直接28㎜の構造用合板を敷き、仕上げ材で仕上げる工法です。

 

木造住宅は元々、従来からの工法である「根太工法」が主流でした。

 

ところが近年は地震対策のため「剛床工法」を採用される方も増加傾向にあります。

 

また「剛床工法」は、根太がないことから別名「根太レス工法」とも呼ばれています。

 

剛床工法の3つのメリット

 

剛床工法には3つのメリットがあります。

 

それぞれご紹介します。

 

①住宅の耐震性が高くなる

 

剛床工法の1つ目のメリットが「住宅の耐震性が高くなる」ことです。

 

極端にいうと、2階建て住宅の場合、1階・2階の床が水平方向に剛床工法されていることから、地震での揺れを大きく低減してくれます。

 

➁床鳴りがない

 

剛床工法の2つ目のメリットが「床鳴りがない」ことです。

 

床鳴りの原因である根太がないことから、ほとんど床鳴りがありません。

 

➂耐火性が高い

 

剛床工法の3つ目のメリットが「耐火性が高い」ことです。

 

剛床工法は、通常28㎜の構造用合板を使っています。

 

そのため、火災に強く、炎の燃え広がりを抑えてくれます。

 

剛床と内装解体の関係

 

剛床の内装解体のほとんどが、一般住宅で行われます。

 

一般住宅の1階・2階の床に、剛床が採用されています。

 

剛床の内装解体の仕方は、フロアのみを内装解体する時には、バールなどでフロアネールを抜き、28㎜の構造用合板を露出させます。

 

また構造用合板まで内装解体・撤去する時には、一旦フロアを撤去した後に、28㎜の構造用合板を留めている90㎜のビスをインパクトではずして抜きます。

 

90㎜ビスで留めてあることから、バールで強引にはずそうと思ってもはずれません。