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2020.11.29すべて
塗り床と内装解体?塗り床とは一体どんなものか?
みなさんは、内装解体に関係する構造部で「塗り床(ぬりゆか)」というものがあることはご存じでしょうか?
塗り床とは、建物の床に関係する構造部のことを指します。
では、塗り床とは一体どんなもので、内装解体とは一体どんな関係があるのでしょうか。
今回は 塗り床と内装解体 塗り床とは一体どんなものかについてくわしくご紹介します。
塗り床とは一体どんなものか?
みなさんは、塗り床とは一体どんなものかご存じでしょうか?
内装解体に関係する塗り床を一言でいうと「塗床材仕上げをした床」のことです。
塗り床に実際に塗るのは、ペンキではありません。
塗床材という、ペンキとは別の素材です。
また一般的に塗り床には、コンクリート仕上げをされた床の上に塗ります。
塗り床の施工の流れと構造
こちらでは、一般的な塗り床の施工の流れと構造についてご紹介します。
①仕上コンクリート打設
一般的な塗り床の下地になるのは、コンクリートです。
➁下地表面研磨
仕上コンクリートの表面をポリッシャーを使い、レイタンス(コンクリの泥膜層)・油・デコボコを取り除きフラットにします。
また目荒しをすることで、塗床材の付着・浸透を高めます。
ポリッシャーには専用の砥石がセットされます。
➂洗浄
研磨後には、温水高圧洗浄をして、同時に汚水の回収をします。
④プライマー塗布(下塗り)
塗り床で、最初に塗るのがプライマーです。
プライマーとは、仕上コンクリート床と塗床材との接着剤になります。
プライマーは2回塗ります。
⑤塗床材塗布(中塗り)
下塗りが乾いたら、塗床材を塗ります。
⑥塗床材塗布(上塗り)
中塗りが乾いたら、仕上用の塗床材を塗ります。
あとは2~3日、塗膜が硬まるのを待ち、完成です。
塗り床の7つの特徴
塗り床には次の7つの特徴があります。
①下地のコンクリート床を保護でき、耐久性が高い
➁ホコリや粉塵などが発生しにくい
➂コンクリートに塗膜がされているので衛生的
④水・油・薬品の浸食を防ぐ
⑤掃除がラクにできる
⑥見た目が美しい
⑦色分けができ、整理整頓に向く
塗り床が採用されている業種
塗り床は主に次の業種に使われています。
特に、工場・倉庫関係で採用率が高い傾向にあります。
①機械系業種の工場
自動車組み立て工場・自動車部品工場・自動車整備工場・金属加工工場・家電製造工場・精密機械工場など
➁飲食系業種の工場
食品製造工場・食肉加工工場・乳製品製造工場・水産工場・厨房など
➂薬品系業種の工場
医薬品工場・化学工場など
④その他
クリーンルーム・プールサイド・物流センター・印刷工場など
塗り床に内装解体が入るケース
塗り床に内装解体が入る場合は次のケースがあります。
①コンクリート床の解体撤去
コンクリート床の解体撤去とは、塗り床のコンクリート床が劣化していたり、床の高さを下げるためにハツリ工事を行います。
➁塗り床の塗り直し
塗り床の塗り直しとは、コンクリート床はそのままで、塗り床を塗り直すケースです。
この場合、ポリッシャー・ケレンマシンを使い、塗り床を削ったり、剥いだりします。