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2023.08.01すべて
廃棄物の収集、運搬をするためには特別な許可が必要③
廃棄物の収集、運搬をするためには特別な許可が必要③
「産業廃棄物収集運搬許可」の取得に必要な条件とは
取り扱いに注意が必要となる産業廃棄物は、誰でも収集や運搬ができるとなってしまうと、不法投棄や環境破壊などの深刻な事態につながってしまうことも考えられます。
そこで必要となるが、「許可を得ること」になり、その取得の条件は大きく5つあります。
⑴経理的基礎が確固としている
倒産が危ぶまれるような経済状態の企業の場合だったら、廃棄物収集を任せることはできません。
このような理由から、直近3年間はしっかりした経営状況であるということが求められます。
⑵講習会を修了している
「産業廃棄物収集運搬許可」に関する講習会を受講、修了し、知識をしっかりと得ているということも条件になります。
⑶運搬施設がしっかりとしている
収集運搬が可能な施設や車がしっかりと用意できているということも必要となります。
⑷事業計画がきちんとしている
計画的で適法な業務内容や適切な施設、人員の配置など、事業を行う体制がきちんと整っているということも求められます。
⑸欠格事由に該当しないこと
申請者、その法人の役員や株主、出資者、法定代理人、政令使用人などが、「破産者、暴力団員、その他」に該当していないということも条件となります。
以上の条件を満たしているうえで、都道府県知事または政令で定める市に許可を得ることが可能です。
別の許可が必要となる場合
注意する必要があるのは、ここまで説明してきた「産業廃棄物収集運搬許可」を得ていたとしても、その他の一般廃棄物は収集や運搬することができないということでしょう。
つまり、家庭から発生するゴミなどはまた別の許可が必要とります。
ですべての廃棄物を「産業廃棄物収集運搬許可」扱えるというわけではないため、すべてを一緒に考えるということはできないということを覚えておきましょう。