ブログ

2021.01.07すべて

廃酸と内装解体!廃酸とは一体どんなものか?

みなさんは、内装解体に関係する廃棄物で「廃酸(はいさん)」というものがあることはご存じでしょうか?

 

廃酸は、事業所から排出される廃棄物のことです。

 

では、廃酸とは一体どんなもので、内装解体とは一体どんな関係があるのでしょうか。

 

今回は 廃酸と内装解体 廃酸とは一体どんなものか についてわかりやすくご紹介します。

 

廃酸とは一体どんなものか?

 

みなさんは、廃酸とは一体どんなものかご存じでしょうか?

 

 内装解体に関係する廃酸を一言でいうと

 

 「事業活動によって発生したpH7.0より低い全ての酸性系の廃液」のことです。

 

 廃酸は、事業所の事業活動で発生した廃棄物であることから「産業廃棄物」になります。

 

またpH2.0以下の廃酸は、腐食性・毒性が高いことから、産業廃棄物の中の「特別管理産業廃棄物」に扱われます。

 

特別管理産業廃棄物は、処理に関してより厳しい扱いになります。

 

pH(ペーハー)とは一体何か?

 

その液体が、酸性かアルカリ性なのかを決める判断基準になるのが「pH値(ぺーはーち)」です。

 

pH7が中性になります。

 

pH7とは、いわゆる「水」のことです。

 

このpH7よりもpH値が低い液体を酸性、高い液体をアルカリ性といいます。

 

またpH値は1~14までの範囲で全て表示することができます。

 

ちなみに特別管理産業廃棄物は、pH2.0以下であることから強酸ということです。

 

よって大変危険な液体ということになります。

 

廃酸には一体どんなものがあるのか?

 

廃酸にはどんなものがあるのでしょうか?

 

こちらで廃酸についてご紹介します。

 

❶写真定着廃液

 

写真定着廃液とは、フィルム写真・フィルム映画の現像工程後の酸性系の薬品のことです。

 

❷廃硫酸(はいりゅうさん)

 

廃硫酸は、主に硫酸をメッキ処理前や塗装前に行われる金属酸洗(きんぞくさんせん)での使用後に発生します。

 

金属酸洗とは、金属を酸性系の液体に漬け込んで、不純物を取り除く作業のことです。

 

❸廃塩酸

 

廃塩酸も、廃硫酸と同じように、主に塩酸を金属酸洗に使用された後に発生します。

 

❹廃硝酸(はいしょうさん)

 

廃硝酸は、主に硝酸を亜鉛板のエッチングに使われた後に発生します。

 

亜鉛板のエッチングとは、酸が亜鉛板を腐食する特徴を利用して、亜鉛板にデザインをすることです。

 

その他にも銅板のエッチングなどがあります。

 

❺廃リン酸

 

廃リン酸は、主にリン酸を金属の化学研磨・金属酸洗に使われた後に発生します。

 

❻廃フッ化水素酸

 

廃フッ化水素酸は、主にフッ化水素酸を半導体製造時、シリコン酸化膜のエッチングに使われた後に発生します。

 

このようにほとんどの廃酸は、金属加工の中での金属酸洗などに使われています。

 

廃酸と内装解体の関係

 

廃酸は主に酸を扱っている工場の内装解体の時に関係してきます。

 

通常、工場の内装解体に入る前に、先に廃酸の回収、排出が行われます。

 

廃酸が全て工場外へ持ち出されてから、工場の内装解体に入ります。