ブログ

2020.10.07すべて

根太と内装解体?根太とは一体どんなものか?

みなさんは、内装解体に関係する構造部材で「根太(ねだ)」というものがあることはご存じでしょうか?

 

建物には、根太以外にも梁(はり)・ 柱・土台(どだい)など、さまざまな構造部材があります。

 

では、根太とは一体どんなもので、内装解体とは一体どんな関係があるのでしょうか。

 

 今回は 根太と内装解体 根太とは一体どんなものか についてくわしくご紹介します。

 

根太とは一体どんなものか?

 

みなさんは、根太とは一体どんなものかご存じでしょうか?

 

 内装解体に関係する根太を一言でいうと「フローリングなどの床材を支える補強部材」のことです。

 

根太の役目は、フローリングなどの床材を「ゆがみ」「たわみ」「割れ」などから守るために取り付けられています。

 

根太があることで、12ミリ厚のフローリング・床板などを安全に貼ることができます。

 

根太が使われている木造住宅1階の床断面

 

通常根太は、フローリング材に隠れているため見えません。

 

こちらでは、根太が使われている場所についてご説明します。

 

木造住宅1階の床断面は、上から①~⑥の順序で設置してあります。

 

①フローリング材(化粧床材)

 

➁捨張り用床板(フローリング床であれば、一般的に12ミリ厚の構造用合板が使われています。)

 

➂根太(45×45ミリ・45×60ミリのどちらかの木材が使われています。)

 

④大引き(根太を載せるための構造部材)

 

⑤床束(大引きを支えるための束部材)

 

⑥束石(床束を支えるためのコンクリート製の小型独立基礎)

 

根太が使われている鉄骨造階段踊り場

 

鉄骨造階段踊り場などにも根太が使われています。

 

鉄骨造階段踊り場には「L字型アングル材」が使われています。

 

こちらは6×65×65ミリの材料です。

 

また、内部ではありませんが、鉄骨造製のベランダや鉄骨廊下の床組にも、鉄骨製の根太が使われています。

 

根太床工法とは?

 

根太床工法とは、鉄筋コンクリート造のコンクリートスラブ床に採用される工法のことです。

 

具体的には、コンクリートスラブ床の上に根太を載せて、その上に化粧床材などを貼る工法のことです。

 

根太レス工法とは?

 

根太レス工法とは、文字通り根太を使用しない工法のことです。

 

剛床工法とも呼ばれています。

 

特徴は、根太の代わりに24ミリ以上の構造用合板が使われていることです。

 

根太と内装解体の関係

 

一般的に木造で造られた床組の内装解体の時に根太は関係してきます。

 

リニューアル工事であれば、通常はフローリングの貼り替えだけです。よって直接根太の解体撤去まではおよびません。

 

ただし、根太材自体が劣化している場合には、フローリング・捨張り用床板を解体撤去した後に、根太を露出させ解体撤去します。

 

一般的に根太は釘止めが多く、バールを使えば簡単に解体撤去ができます。