みなさんは、内装解体に関係するごみで「特別管理産業廃棄物（とくべつかんりさんぎょうはいきぶつ）」というものがあることはご存じでしょうか？

 

特別管理産業廃棄物とは、産業廃棄物に関係するごみのことです。

 

では、特別管理産業廃棄物とは一体どんなもので、内装解体とはどんな関係があるのでしょうか。

 

今回は 特別管理産業廃棄物と内装解体 特別管理産業廃棄物とは一体何か についてわかりやすくご紹介します。

 

特別管理産業廃棄物とは一体どんなものか？

 

みなさんは、特別管理産業廃棄物とは一体どんなものかご存じでしょうか？

 

 内装解体に関係する特別管理産業廃棄物を一言でいうと、

 

「特別管理産業廃棄物とは爆発性・毒性・感染性があり、人の健康・生活環境に被害が発生するおそれがある廃棄物」

 

のことです。

 

特別管理産業廃棄物を簡単にいうと、

 

産業廃棄物の中でも著しい危険性があり、通常の産業廃棄物よりも厳しい規制が必要になる廃棄物のことです。

 

特別管理産業廃棄物の2つのポイント

 

特別管理産業廃棄物を2つのポイントでまとめると、

 

❶産業廃棄物の中でも、爆発性、毒性、感染性が著しく高い危険な廃棄物

 

❷事業活動に伴って発生する廃棄物のうち、法令で定められた「20種類の産業廃棄物以外の廃棄物」

 

のことであります。

 

また、平成28年4月1日から「廃水銀等」が特別管理産業廃棄物に追加指定されました。

 

特別管理産業廃棄物の6つの種類

 

特別管理産業廃棄物には、次の6つの種類があります。

 

それぞれご紹介します。

 

①廃油

 

廃油とは、揮発油類（ガソリン）・灯油類・軽油類などのことです。

 

一般的に燃えやすい廃油（不要の油）のことになります。

 

燃料性が高いことが、特別管理産業廃棄物に指定された理由です。

 

➁廃酸

 

廃酸とは、pH 2.0 以下の強廃酸のことです。

 

腐食性が高いことが、特別管理産業廃棄物に指定された理由です。

 

➂廃アルカリ

 

廃アルカリとは、pH 12.5 以上の強廃アルカリのことです。

 

腐食性が高いことが、特別管理産業廃棄物に指定された理由です。

 

④感染性産業廃棄物

 

感染性産業廃棄物とは、医療機関などから排出される産業廃棄物の中で、感染性病原体が含まれるか、もしくは付着しているおそれがある廃棄物のことです。

 

感染性が高いことが、特別管理産業廃棄物に指定された理由です。

 

⑤廃水銀等

 

廃水銀等とは、特定施設において発生した廃水銀・廃水銀化合物のことです。

 

汚染性が高いことが、特別管理産業廃棄物に指定された理由です。

 

⑥特定有害産業廃棄物

 

特定有害産業廃棄物とは次の9品目のことです。

 

❶廃PCB等

 

❷PCB汚染物

 

❸PCB処理物

 

❹指定下水汚泥

 

❺鉱さい

 

❻廃石綿等

 

❼ばいじん又は燃え殻

 

❽廃油

 

❾汚泥、廃酸又は廃アルカリ

 

汚染性・腐食性・危険性が高いことが、特別管理産業廃棄物に指定された理由です。

 

特別管理産業廃棄物と内装解体が関係するタイミング

 

特別管理産業廃棄物が、内装解体と関係してくるのが次のタイミングです。

 

「特定の業種」の「特定の行程」から発生した産業廃棄物の中で、爆発性・毒性・感染性が著しく高い危険な廃棄物が発生。

 

この建物を、内装解体業者が内装解体工事を行い、廃棄物を回収して、産廃業者に排出した時です。