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2021.02.10すべて
膜天井と内装解体?膜天井とは一体どんなものか?
みなさんは、内装解体に関係する天井で「膜天井(まくてんじょう)」というものがあることはご存じでしょうか?
膜天井とは、これまでの天井とは異なった新しいタイプの天井のことです。
では、膜天井とは一体どんなもので、内装解体とはどんな関係があるのでしょうか。
今回は 膜天井と内装解体 膜天井とは一体どんなものか についてわかりやすくご紹介します。
膜天井とは一体どんなものか?
みなさんは、膜天井とは一体どんなものかご存じでしょうか?
内装解体に関係する膜天井を一言でいうと、
「シート生地を天井材に使った天井」のことです。
簡単にいうと「シートで天井を張る」ようなイメージです。
膜構造の3つのタイプ!
膜天井は大きく分けると、次の3つのタイプの膜構造に分かれます。
それぞれご紹介します。
①骨組膜構造
骨組膜構造とは、鉄骨や木で造った骨組に、膜を被せる構造のことです。
簡単にいうと、傘の骨組みに、生地を被せるようなイメージです。
膜天井の中で、最も一般的な構造になります。
特徴は、膜をピンと張った状態で、骨組みに取り付けられます。
経済性が高い膜構造です。
➁サスペンション膜構造
サスペンション膜構造とは、先に柱を立て、柱のてっぺんからケーブルを張り、ケーブルに膜を取り付ける構造のことです。
ケーブルが骨組みの代わりになります。
アウトドア用のテントやサーカステントのようなイメージです。
特徴は、内部に大空間が発生し、丸みのある柔らかなフォルムになります。
デザイン性が高い、膜構造です。
➂空気膜構造
空気膜構造とは、膜構造の屋根を空気圧で押し上げる構造のことです。
東京ドームが、空気膜構造を採用しています。
特徴は、途中に柱や梁を造る必要がなく、大空間を造ることができます。
機能性が高い、膜構造です。
膜天井の4つの特徴!
膜天井には次の4つの特徴があります。
①軽い
1つ目の特徴が「軽い」ことです。
膜天井はシート生地です。一般的には1㎡あたり1㎏以下がほとんどです。
対する、一般的な天井材は、1㎡あたり8㎏以上あります。
膜天井の方が圧倒的に軽いです。
➁落ちてきても安全
2つ目の特徴が「落ちてきても安全」なことです。
膜天井はシート生地であることから軽い天井材です。
よって、落ちてきてもダメージを最小限に抑える事ができます。
➂湿気に強い
3つ目の特徴が「湿気に強い」いことです。
膜天井には、湿気を吸収しないシートが採用されています。
よって、将来的な落下のリスクが低くなります。
④デザイン性が高い
4つ目の特徴が「デザイン性が高い」いことです。
膜天井は、設計の自由度が高く、さまざまなデザインの天井を演出することができます。
膜天井の内装解体のやり方
膜天井を内装解体するやり方は、ほとんどの場合天井が高所にあることから、高所作業用の足場を建ててからの作業になります。
作業床を確保できれば、一般的な天井を解体するよりも、ラクに安全にできます。
やり方は、膜を金具からはずし、その後金具を屋根材からはずせば完了です。