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2023.08.17すべて

解体工事で使用する養生シートとは?①

解体工事 大坂 内装解体

解体工事で使用する養生シートとは?①

解体工事にかかせないもの

建設現場や解体工事の現場には欠かせないのが養生シートです。でも、その言葉の響きは、日常生活の中ではあまり聞かないものかもしれません。
養生シートとは、簡単にいえば解体工事の現場を囲んでいるシートのことです。目にしたことはあるという方もいるのではないでしょうか?

この記事ではこの養生シートの役割や必要性、養生シートの設置の仕方や解体業者のよしあしを見分けるポイントまで見ていきましょう。

養生シートとは

養生シートとは、建築現場や解体工事の現場を覆うシートのことで、その役割としては多くあります。たいていの場合では、工事現場でこの養生シートを使って安全や安心の確保をしてから解体工事に取り掛かるので、設置をしてない場合には様々なトラブルなどが発生してしまう可能性があります。

養生シートがなかったら

養生シートの役割について最も重要なものは「騒音軽減」と「防塵」があげられるでよう。これらは施主や作業員のためというより、周辺住民や周辺の店舗などに対しての配慮という意味が濃いものといえるでしょう。

解体工事の現場というのは、周囲の店舗や住民などへの迷惑がどうしてもつきもので、中でも騒音と粉塵の飛散という点については簡単に大きなトラブルなどに発展しやすいものなのです。
そのようなトラブルをできるだけ防いでくれるのがこの養生シートです。

また、養生シートを丁寧に設置することはそれだけで近隣に「きちんとした解体業者なんだな」という安心感を与えるという効果も期待できます。

養生シートの設置はしなくても違法ではない

養生シートは安全や安心の面で欠かせないアイテムということがわかりましたが、その設置は実は法的に義務付けられているわけではないのです。

「騒音規制法」というもので定められている基準値以下の騒音のレベルであれば、養生シートで防音をする必要もないし、散水などで粉塵の飛散対策をしていれば、必ずしも養生シートで防塵しなければいけないというわけでもないです。

また、国土交通省の「建築物解体工事共通仕様書」には、騒音や粉塵対策をはじめ安全に解体工事を行うための対策が示されていて、解体業者はこれに従って解体工事を進めるのですが、こちらにも法的な拘束力はないため、養生シートを使用しなくても「法的に罰せられることはない」ということです。

だからこそ養生シートの扱い方でその業者の質を見極めることも可能といえるでしょう。法的拘束力がないからといって養生シートを使用しない業者が果たして優良な解体業者といえるのでしょうか。