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2021.01.08すべて
造作譲渡と内装解体?造作譲渡とは一体どんなものか?
一般的に貸店舗の退去の時には、内装解体が行われます。
ところが中には貸店舗の退去の時に「造作譲渡(ぞうさくじょうと)」が行われることがあります。
造作譲渡は、内装解体と関係がある業界用語です。
では、造作譲渡とは一体どんなもので、内装解体とはどんな関係があるのでしょうか。
今回は 造作譲渡と内装解体 造作譲渡とは一体どんなものか についてわかりやすくご紹介します。
造作譲渡とは一体どんなものか?
みなさんは、造作譲渡とは一体どんなものかご存じでしょうか?
内装解体に関係する造作譲渡を一言でいうと、
「店舗の退去者と店舗の次の入居者の間で行われる、店舗の造作物の引継ぎ」のことになります。
造作譲渡の対象になるものとは?
一般的に次のものが、造作譲渡の対象になります。
❶店舗の外装
❷店舗の内装
❸看板
❹家具・什器一式
❺厨房設備一式
❻排水設備一式
❼排気設備一式
❽電気設備一式
❾空調設備一式
❿その他建物に存在するもの
などが造作譲渡の対象になります。
貸店舗の3つの入居状態
一般的な貸店舗には、次の3つの入居状態があります。
それぞれご紹介します。
❶スケルトン物件での入居
スケルトン物件とは、建物だけがある状態のことです。
よって、外装も内装もない状態になります。
この状態から外装・内装工事を行ってから、お店を開店することになります。
❷原状回復物件での入居
原状回復物件とは、物件を借りた時の状態ということです。
原状回復物件は貸店舗のオーナーが、貸店舗を新築した時の状態のことです。
よって、一般的な外装や内装は整った状態です。
什器・備品・家具などを入れると、お店を開店することができます。
❸居抜き物件での入居
居抜き物件とは、前の店舗の設備・家具・什器などをそのまま残している状態の物件のことです。
同じような業種のお店であれば、外装・内装工事を極端に抑えて開店することができます。
一般的な貸店舗の退去時の契約
貸店舗の場合には、貸店舗のオーナーが存在します。
オーナーと店舗の借主との退去時の契約には、次の2つのどちらかが契約されます。
❶スケルトン仕上返却
❷原状回復仕上返却
このどちらかの状態での返却が決められています。
造作譲渡とは「契約の引き継ぎ」のこと
貸店舗であれば、一般的に返却時にはスケルトン仕上返却・原状回復仕上返却のどちらかが決められています。
ただし、貸店舗のオーナーがOKを出してくれれば、店舗の造作がそのままでの「造作譲渡」をすることも可能です。
造作譲渡とは、別の言い方に変えると、スケルトン仕上返却・原状回復仕上返却の契約の引継ぎという意味になります。
よって、造作譲渡を受けた新しい借主が貸店舗を退去する時には、スケルトン仕上返却・原状回復仕上返却をして返却することになります。
造作譲渡での内装解体の使い方
一般的に貸店舗から退去する時は、スケルトン仕上返却・原状回復仕上返却が契約されています。
よって内装解体工事が行われます。
ところで造作譲渡になると、全面的な内装解体をする必要はなくなります。
この場合、造作物は次の3つに分かれます。
❶貸店舗に残す造作物
❷前の借主が持っていく造作物
❸リニューアルすることから解体する造作物
造作譲渡の場合、優良で、腕が良い内装解体業者であれば、必要なものと不要なものを手際よく、分別することができます。