養生シートをわかりやすく解説②

養生シートの主な役割を見ていきましょう。

粉塵や埃の飛散防止

解体工事を行なう際には、細かい粉塵や埃などが舞い散るということが多く、近隣の店舗や住人や通行人などへ健康被害などを与えてしまったり、車など周囲にあるものを汚してしまったりする場合も考えられます。

そこで解体工事の現場を養生シートで覆うことによって、発生した粉塵や埃が外に舞い飛ぶことを最小限に防ぐという効果が期待できるのです。

騒音の軽減

解体工事の現場の騒音は、思った以上に大きなものなのです。
重機を動かす音や廃材を運ぶ音、瓦礫が下に落ちる音などなど、普通の日常生活ではあまり聞くことがない、大きくて不愉快な音が鳴り響くということも珍しいことではありません。
これはどんなに細心の注意を払って丁寧に解体工事の作業していてもある程度は仕方のないものといえるでしょう。

これの騒音や粉塵をなるべく現場の外に漏らさないようにするのも、養生シートの役割のひとつなのです。シートで大きな音などが防げるなんてと思われるかもしれませんが、解体工事の現場で使用される養生シートは遮音性に優れた素材で作られているというものが多く、大きな効果を発揮するのです。

物や人の落下防止

解体工事の現場での落下事故というのは、様々な状況で起こりうるものなのです。例えば、高所から工具や資材などを落としてしまった場合、下に通行人や作業員がいた場合には大きな事故になりかねません。万が一このようなことが起きてしまった場合も、きちんと養生シートが設置されていればシートの外側に物などが落下するということを防止することになります。

工具や資材のような物だけではなく、人が落下してしまう事故もありえます。足場を踏み外したり、強風にあおられたりなどということが原因として考えられますが、これらの要因も養生シートを使用して現場及び足場を覆っていれば、ある程度は危険を軽減することができるでしょう。