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2020.12.05すべて
吊り天井と内装解体!吊り天井とは一体どんなものか?
みなさんは、内装解体に関係する構造で「吊り天井(つりてんじょう)」というものがあることはご存じでしょうか?
吊り天井とは、建物の天井の構造の1つです。
では、吊り天井とは一体どんなもので、内装解体とはどんな関係があるのでしょうか。
今回は 吊り天井と内装解体 吊り天井とは一体どんなものか についてわかりやすくご紹介します。
吊り天井とは一体どんなものか?
みなさんは、吊り天井とは一体どんなものかご存じでしょうか?
内装解体に関係する吊り天井を一言でいうと、
「吊り天井とは、屋根・上層階の床・ぶどう棚から吊り下げられている天井」のことを指します。
ぶどう棚とは、建築用語で「骨組」のことです。
また、一般的な建物の天井の構造は「吊り天井」と「直天井(じかてんじょう)」の2種類に大きく分かれます。
吊り天井の構造とは?
一般的な吊り天井の構造は、上から次のような構造になっています。
①吊りボルト・ブレース
➁野縁受け
➂野縁(のぶち)
④面材(石膏ボード・板材など)
よって、屋根・上層階の床・ぶどう棚から吊り下げられている天井の間には空間(屋根裏)があります。
吊り天井の7つの特徴
吊り天井には次の7つの特徴があります。
①天井裏にスペースができる
➁給排水管・電気・ガス・照明などを通すことができる
➂屋根・上層階の床・ぶどう棚からのホコリ・チリを防ぐ
④屋内外に対して防音効果がある
⑤温度・湿度の調整ができる
⑥面材はクロス貼りや木材などレパートリーが豊富
⑦天井高が下がると圧迫感を与え・天井高が上がると解放感を与える効果がある
以上の特徴があります。
吊り天井が採用されている建物
吊り天井は主に次の建物に採用されています。
①公共建築物
保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・体育施設・公民館・県市町村庁舎・病院・駅舎・警察署・消防署・美術館・博物館・お城などです。
➁工場
自動車工場・繊維工場・食品工場・飲料品工場・薬品工場・物流センターなどです。
➂高層建築物
ビル・マンション・各種タワーなどです。
④住宅
一般住宅・アパート・別荘などです。
吊り天井の内装解体の流れ
こちらでは吊り天井の内装解体の流れについてご紹介します。
①人が天井に届く足場を解体予定の天井の真下に設置します。
➁次に足場に乗り、バールなどで、天井を軽く叩き、裏側に野縁がない部分を探します。
➂野縁がない部分にバールを突き刺し、全ての天井仕上材を剥がします。
④全ての天井仕上材が剥がれたら、次に大バールで1本1本野縁をはずします。丸のこで切れ目を入れると作業が早く進みます。
⑤野縁と同時に、断熱材も取り外します。
⑥次に壁際の野縁と野縁受けを全てはずします。
⑦吊り木をはずします。
解体材を現場から全て搬出して、吊り天井の内装解体は完了です。