ブログ

2021.01.13すべて

廃アルカリと内装解体!廃アルカリとは一体どんなものか?

みなさんは、内装解体に関係する廃棄物で「廃アルカリ」というものがあることはご存じでしょうか?

 

廃アルカリは、事業所から排出される廃棄物のことです。

 

では、廃アルカリとは一体どんなもので、内装解体とは一体どんな関係があるのでしょうか。

 

今回は 廃アルカリと内装解体 廃アルカリとは一体どんなものか についてわかりやすくご紹介します。

 

廃アルカリとは一体どんなものか?

 

みなさんは、 廃アルカリとは一体どんなものかご存じでしょうか?

 

内装解体に関係する廃アルカリを一言でいうと

 

「事業活動によって発生したpH7.0より高い全てのアルカリ性の廃液」のことです。

 

 廃アルカリは、事業所の事業活動で発生した廃棄物であることから「産業廃棄物」になります。

 

またpH12.5以上の廃アルカリは、危険性が高いことから、産業廃棄物の中の「特別管理産業廃棄物」に扱われます。

 

酸性・中性・アルカリ性はpH値で決まる

 

酸性・中性・アルカリ性の根拠は、pH値(ぺーはーち)で決まります。

 

それぞれご紹介します。

 

①酸性

 

酸性とは、pH7よりもpH値が低い液体のこと

 

➁アルカリ性

 

アルカリ性とは、pH7よりもpH値が高い液体のこと

 

➂中性

 

中性とは、pH7の液体のこと いわゆる「水」のこと

 

よって、酸性の廃棄物が廃酸、アルカリ性の廃棄物が廃アルカリになります。

 

また、pH2.0以下の廃酸、pH12.5以上の廃アルカリは、特別管理産業廃棄物に指定されており、非常に危険な廃液になります。

 

廃アルカリに一体どんなものがあるのか?

 

廃アルカリには一体どんなものがあるのでしょうか?

 

こちらでは廃アルカリについてご紹介します。

 

①写真現像廃液

 

写真現像廃液とは、写真の現像工程で発生するアルカリ性の廃液です。

 

➁金属石鹸廃液

 

金属石鹸廃液とは、塗料・印刷インキドライヤーなどを製造する時に発生するアルカリ性の廃液です。

 

➂染色廃液

 

染色廃液とは、綿糸・綿織物を引っ張った状態で苛性ソーダに浸す、シルケット加工を行った時に発生するアルカリ性の廃液です。

 

④脱脂廃液

 

脱脂廃液とは、金属の表面処理を行った時に発生するアルカリ性の廃液です。

 

⑤チップ蒸解廃液

 

チップ蒸解廃液とは、紙の原料であるパルプを製造する時に発生するアルカリ性の廃液です。

 

発生過程は、木材チップを亜硫酸ナトリウム・水酸化ナトリウムなどの薬品・助剤を加えて煮溶かす(蒸解)ことで発生します。

 

⑥アルカリ性めっき廃液

 

アルカリ性めっき廃液は、めっきプラント工場から発生するアルカリ性の廃液です。

 

廃アルカリと内装解体の関係

 

廃アルカリは、アルカリ性液を扱っている工場の内装解体の時に発生します。

 

主に現像プラント・染色工場・パルプ製造工場・めっきプラント・金属加工工場が対象になります。

 

通常、施設・工場の内装解体前に廃アルカリの回収、排出が行われます。