ブログ
2020.12.01すべて
廃畳と内装解体!廃畳とは一体どんなものか?
みなさんは、内装解体に関係するごみで「廃畳(はいだたみ)」があることはご存じでしょうか?
廃畳は、内装解体では主に和風テナント物件・和風住宅物件で発生します。
では、廃畳とは一体どんなもので、内装解体とは一体どんな関係があるのでしょうか。
今回は 廃畳と内装解体 廃畳とは一体どんなものか についてわかりやすくご紹介します。
廃畳とは一体どんなものか?
みなさんは、廃畳とは一体どんなものかご存じでしょうか?
内装解体に関係するごみで廃畳を一言でいうと「不用になった畳」のことになります。
ただし、現在の畳は、以前の畳のように天然素材100%ばかりではありません。
天然素材以外にも、合成素材が使われています。
そのため、中間処理施設では、いくつかのカテゴリーに分けられ、別々に処理されます。
畳の構造とは?
一般的な畳の構造は次のようになっています。
①畳表(たたみおもて)
畳表とは、表面の大部分を占める部材のことです。
畳表の素材は、い草・合成樹脂・和紙などが使われています。
➁畳床(たたみどこ)
畳床とは、畳の中身・芯の部材のことです。
こちらもあらゆる素材が使われています。
こちらは次の章でまとめてご紹介します。
➂畳縁(たたみべり)
畳縁とは、畳の長辺の布のことです。
こちらはほとんど布が使われています。
畳床の3つの種類
畳床は主に3つの種類があります。
①わら床
わら床とは、昔ながらのわら100%の畳床のことです。
➁断熱材サンド床
断熱材サンド床とは、わらとわらの間にスタイロの断熱材をサンドした畳床のことです。
通称「スタイロ床」ともいいます。
➂インシュレーションボード床
インシュレーションボード床とは、わらとわらの間に木の繊維から製造したファイバーボードをサンドした畳床のことです。
廃畳の産業廃棄物での3つ区分
畳は大きく分けるとわら100%の「本畳」とわらとわら以外の素材をミックスした「複合畳」にわかれます。
内装解体で発生した廃畳は、畳の素材により、産業廃棄物での種類が異なります。
①繊維くず
わら100%の「本畳」は、産業廃棄物での「繊維くず」に扱われます。
本畳はわらをほぐしてブロック状にされます。その後家畜の敷きわらとして出荷されます。
残りは直接埋立・単純焼却・燃料化・エネルギー回収焼却・堆肥化されます。
➁廃プラスチック類
スタイロの断熱材をサンドした畳床は、産業廃棄物での「廃プラスチック類」に扱われます。
スタイロ畳は、わらとスタイロに分別されます。わらは家畜の敷きわらとして出荷されます。
残りは直接埋立・単純焼却・燃料化・エネルギー回収焼却・堆肥化されます。
スタイロは高炉還元材などとしてリサイクルされます。
セメント工場では燃料としても使われます。
➂木くず
インシュレーションボード床は、産業廃棄物での「木くず」に扱われます。
インシュレーションボード床は、わらと木の繊維に分別されます。わらは家畜の敷きわらとして出荷されます。
残りは直接埋立・単純焼却・燃料化・エネルギー回収焼却・堆肥化されます。
木の繊維はリサイクルされるか、直接埋立・単純焼却・燃料化・エネルギー回収焼却・堆肥化されます。
廃畳と内装解体
廃畳は主に内装解体では和風テナント物件・和風住宅物件の時に発生します。
内装解体の目的は、畳床(たたみゆか)を全て撤去して、フローリング床に換える工事のためです。
順番は、畳を1枚ずつ剥がし、搬出します。
部屋の畳を全て搬出し終えたら、床板を剥がして完了です。
その後はフローリング床のリフォームに入ります。