解体工事の際の挨拶は必要？①

 

解体工事の際の近隣の店舗や住民への挨拶

店舗やオフィス等の解体工事を行うことになった場合に、近隣の店舗や住民への挨拶は忘れてはいけません。
とはいっても「誰に」「いつ」「どんな」挨拶をすればいいのか、と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、解体工事の際の挨拶について解説します。

解体工事を行なう前の「挨拶まわり」は必要なの？

店舗やオフィス等の解体工事をする際の内装解体工事は、解体業者がどんなに気をつけて行っていても、近隣の店舗や住民への影響が出てしまうでしょう。
騒音や振動、粉塵や埃などを完全に防ぐことは不可能なのです。

そこで、内装解体工事が開始する前に前もって解体工事の施工の日程や解体工事の内容をしっかりと説明し、解体工事への理解を求め直接、謝意を伝える場を設けておくことにより、近隣の店舗や住民の方たちの印象は変わるものです。多少のことであれば「短い期間の事だから」「お互い様なのだから」と辛抱してもらうこともできるでしょう。

しかし、この挨拶まわりが不十分ですと、騒音や振動、粉塵等が通常、起こりうる度合いのものだった場合だとしても不愉快に感じられ、クレーム等につながったり、その後の人間関係に支障をきたしてしまったり、ということにもなりかねません。

また、単なるクレームにとどまらず、さらに大きなトラブル等に発展してしまったような場合、解体工事の中断や解体工事の工期の延長もありえるでしょう。

こうなってしまったら、もし解体工事の後の土地に新築工事を予定していた場合など予定が引き続き詰まっていた場合、それら全てに影響が出てしまう恐れもあるでしょう。

さらにトラブル等が話し合いだけで解決をすることができない程大きくなってしまった場合では、最悪のケース裁判にまでなってしまうという事態も考えられるのです。

大げさに思えますが、些細なことが大きなトラブルに発展する可能性はどこにでもあるのです。

こんな事態を回避するためにも、できれば近隣の住人とは普段から良好な人間関係を築いておくことができれば良いのですが、なかなかそうもいかない事情もあるかもしれません。

しかし、これまではほとんど関わり合いがなかった、もしくは過去に多少のトラブル等があった、という事情があったとしても、それらを逆転できるチャンスが「挨拶まわり」です。

何も知らされていないまま突然、解体工事が始まれば、誰でも不安に思い、不満を抱くものではないでしょうか。
しかし事前に丁寧な態度を示しておければ、そこには信頼感が生まれるものでしょう。

書面には解体工事の内容や解体工事の工期、解体工事の場所などの詳しいことをきちんと記しておくことで、説明不足を補ったり記憶間違いなどを防いだりするとともに、実際に顔を合わせてきちんと挨拶をして言葉を交わす。そこまですることができれば近隣住人も安心して、「解体工事の期間中くらいは多少の不都合や不便は辛抱しよう」というような気持ちになってくれるはずです。