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2020.09.03すべて

WRC造と内装解体?WRC造とはどんなものか?

みなさんは、建物に「WRC造(ダブリューアールシーぞう)」があることはご存じでしょうか?

 

建物の構造の中には、鉄筋コンクリート造(RC造)があります。

 

この鉄筋コンクリート造を大きく分けると、ラーメン構造とWRC構造の2つに分かれます。

 

では、WRC造とは一体どんな構造(工法)なのでしょうか。

 

  今回はWRC造と内装解体 WRC造とはどんなものか について詳しくご紹介します。

 

WRC造とはどんな構造(工法)なのか?

 

みなさんは、WRC造とは一体どんなものかご存じでしょうか?

 

 WRC造を一言でいうと「柱・梁(はり)・桁(けた)を設けず、基本的に全て壁だけで建物の荷重を支える鉄筋コンクリート造のことです。

 

WRC造とは「Wall Reinforced Concrete(ウォール・リンフォース・コンクリート)」の略称で、和訳すると「壁式鉄筋コンクリート構造」のことになります。

 

WRC造(壁式鉄筋コンクリート構造)はモノコック工法でもある

 

また、WRC造(壁式鉄筋コンクリート構造)とは「モノコック工法)」とも呼ばれています。

 

ちなみに、柱や梁などの「骨組み」で、支える工法のことを「軸組み工法」といいます。

 

軸組み工法に対してモノコック工法とは「外皮(天井・壁・床)」全体で支えて受け止める工法のことです。

 

つまり柱や梁などの「骨組み」ではなく、天井・壁・床などの「面」で支える工法ということです。

 

WRC造とは6面体の箱を積み重ねて造る建物

 

WRC造の大きな特徴は「6面体の箱」を、積み重ねるイメージで建てていることです。

 

よって、地震のような揺れを受けた時は、バランスよく揺れを「6面」で分散することができます。

 

変形や歪みが、起こりにくい造りになっています。

 

阪神淡路大震災のような大震災であっても、WRC造のマンションのほとんどは甚大な被害を免れ、倒壊などの被害を受けた例はありません。

 

WRC造の見分け方

 

鉄筋コンクリート造には、ラーメン造とWRC造の2つのタイプがあります。

 

見分け方は「室内の柱の出っ張り」です。

 

「室内に柱の出っ張り」があるものはラーメン造です。

 

柱がなく、ほとんどの部屋が壁に囲まれていればWRC造となります。

 

WRC造と内装解体の関係とは?

 

WRC造での、化粧材の解体であれば問題ありません。

 

ところが「壁の撤去をともなうリノベーション」は基本的にできません。

 

理由はWRC造の壁のほとんどが、建物を支える重要な建物構造であるからです。

 

ただし、構造体と関係がない飾り壁などであれば、解体は可能です。

 

またその他にも内装・棚・キッチン・洗面台・お風呂・トイレなど構造に関係なく、取り付けてある機器であれば解体は可能です。