ブログ
2020.12.19すべて
事業系一般廃棄物と内装解体?事業系一般廃棄物とは一体どんなもの?
みなさんは、内装解体に関係するごみで「事業系一般廃棄物(じぎょうけいいっぱんはいきぶつ)」というものがあることはご存じでしょうか?
事業系一般廃棄物とは、一般廃棄物の中の1つです。
事業系一般廃棄物は、産業廃棄物とあらゆる点で似ており、非常に分別が紛らわしい廃棄物です。
では、事業系一般廃棄物とは一体どんなもので、内装解体とはどんな関係があるのでしょうか。
今回は 事業系一般廃棄物と内装解体 事業系一般廃棄物とは一体どんなもの についてわかりやすくご紹介します。
事業系一般廃棄物とは一体どんなものか?
みなさんは、事業系一般廃棄物とは一体どんなものかご存じでしょうか?
内装解体に関係する事業系一般廃棄物を一言でいうと、
「事業活動によって発生した廃棄物ではあるが、産業廃棄物以外のもの」のことを指します。
事業系一般廃棄物に関しては、非常にわかりにくい廃棄物です。
次章から順番にわかりやすくご説明します。
事業系一般廃棄物が含まれるカテゴリー
事業系一般廃棄物は、一般廃棄物の中に含まれます。
一般廃棄物には次の3つの項目があります。
❶家庭系一般廃棄物
家庭から出る生活ごみのことです。
❷事業系一般廃棄物
事業活動に伴って発生する廃棄物のうち、産業廃棄物以外の廃棄物のことです。
❸特別管理一般廃棄物
一般廃棄物ではあるが、爆発性・毒性・感染性がある廃棄物のことです。
事業活動とは一体どんなものか?
事業系一般廃棄物も産業廃棄物も事業活動に伴って発生する廃棄物です。
では、事業活動とは一体どんなものなのでしょうか?
事業活動とは、次の事業所で行われる活動のことです。
❶店舗
❷飲食店
❸工場
❸オフィス
❹病院
❺学校
❻役所
❼公共施設
などです。
また営利・非営利を問わず活動している事業活動のことです。
法人・個人事業者も含まれます。
産業廃棄物とは一体何か?
事業系一般廃棄物と最も似ているのが、産業廃棄物です。
では、産業廃棄物とは一体どんなものなのでしょうか?
産業廃棄物とは「特定の業種」の「特定の行程」から発生した廃棄物のことを指します。
それぞれご説明します。
①特定の業種とは?
例えば、コンクリート製造工場などは、特定の製品を製造している業種であることから「特定の業種」に扱われます。
「特定の業種」であることから、発生した廃棄物は産業廃棄物になり「コンクリートくず」となります。
➁特定の行程とは?
例えば、特定の行程とは、コンクリート製品の製造行程のことになります。
よって、発生した廃棄物は、産業廃棄物になり「コンクリートくず」となります。
「特定の業種」の「特定の工程」以外で発生した事業廃棄物は事業系一般廃棄物になります。
処理責任が異なる
例えば「木片」のように、同じ種類の廃棄物であっても、事業系一般廃棄物と産業廃棄物では処理責任が異なります。
❶事業系一般廃棄物
事業系一般廃棄物であれば、市町村に処理責任があります。
❷産業廃棄物
産業廃棄物であれば、事業者に処理責任があります。
よって、廃棄物の種類だけでは、判別はできないということになります。
事業系一般廃棄物と内装解体の関係
店舗・オフィス・工場・飲食店などの特定の業種、特定の行程で発生した廃棄物であれば産業廃棄物になります。
ところが、特定の行程以外であれば事業系一般廃棄物扱いになり、一般廃棄物として市町村の清掃センターで処分ができます。
ただし、同じ廃棄物であっても、内装解体を行い、内装解体業者が回収して処分をすれば、産業廃棄物になります。
このように事業系一般廃棄物と産業廃棄物は非常に似ており、紛らわしいといえます。