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2023.07.24すべて

家の傾きを放置すると危険④

家の傾きを放置すると危険④

家の傾きの対策

毎日暮らしている家ですと、変化などは気付きにくいものですが、建物のメンテナンスをおこなうことで、家の劣化スピードは抑えることが可能です。

家が傾いてしまう原因などはひとつではないために、これさえしていればいいといったものはありませんが、外壁や屋根などは耐用年数に応じたメンテナンスを行なったり、家の中を換気したりすることで防げるケースもあります。

特に押し入れ、浴室、キッチンの床下などは湿気が溜まりやすい場所となるので、木造の場合は家の骨組みなどに大きな影響を与えてしまいます。

大きな被害が出てしまう前にできることをして、しっかりと予防することをおすすめします。

硬化ウレタン注入工法

ここからは家が傾いてしまった場合の修理方法について見ていきましょう。

家がベタ基礎の場合では、下に穴をあけて硬質ウレタン樹脂の薬液を注入する工法があります。

この工法は、ウレタン樹脂が膨張するという性質を利用したもので、その膨張の力によって基礎を押し上げ、傾いた家の修正をします。

比較的、工事費用や工期などを抑えてできるのですが、5㎝程度の傾きにしか対応をしていません。

また、根本的な地盤改良というわけではないため、また何かしらの原因があれば再沈下してしまうリスクがあるでしょう。

グラウド注入工法

硬質ウレタン注入工法とよく似た工法で、ベタ基礎の下に穴をあけてセメント系の薬剤を注入します。

薬剤の体積や圧力によって地盤を固め、地面を隆起させることで、家の傾きを修正するというものです。

こちらも比較的、工事の費用を抑えることができますが、やはり5㎝程度までの傾きに対応しています。

液状化してしまった軟弱な地盤をグラウド材で改良するので、ある程度は強固にすることができます。