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2023.07.13すべて
養生シートをわかりやすく解説①
養生シートをわかりやすく解説①
養生シートとは
養生シートとは、建築現場や解体工事の現場を覆うシートのことで、その役割はたくさんあります。
たいていの場合に、現場でこの養生シートを使って安全や安心などを確保してから解体工事に取り掛かかります。
もし養生シートの設置がない場合には様々なトラブルが発生してしまう可能性があります。
養生シートがなかったら
養生シートの役割として、もっとも重要なものは「騒音軽減」と「粉塵防止」があげられるでしょう。
これらは施主や作業員のためというよりも、周辺の店舗や住民、家屋や建物に対しての配慮といえるでしょう。
解体工事の現場というのは、周りへの迷惑がどうしてもかかってしまうものです。中でも騒音と粉塵の飛散という点については大きなトラブルなどに発展しやすいものです。
そういったトラブルなどをできるだけ防いでくれるのがこの養生シートなのです。
また、養生シートを丁寧に設置することはそれだけで周囲にきちんとした解体業者だという安心感を与えるという効果も期待ができるでしょう。
養生シートは設置しないといけないわけではない
養生シートは解体工事において安全や安心の面で欠かせないものだということがわかりましたが、実は養生シートの設置は法的に義務付けられているわけではないのです。
「騒音規制法」というもので定められている基準値以下の騒音レベルであれば、養生シートで防音をする必要もないし、散水などをして粉塵飛散対策をしていれば、必ずしも養生シートで防塵しなければいけないというわけでもないのです。
また、国土交通省の「建築物解体工事共通仕様書」というものに、騒音、粉塵対策をはじめ安全に解体工事を行うための対策が示されており、業者はこれに従って解体工事を進めるのですが、こちらにも法的な拘束力はないため、要は養生シートを使用しなくても法的に罰せられることはないのです。
しかし、だからこそ養生シートの扱い方でその解体業者を見極めることができるでしょう。法的な拘束力がないからといって養生シートを使わないという解体業者が優良な業者だといえるのでしょうか。